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時代 | 朝鮮/朝鮮後期 |
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数量 | 1 |
サイズ | 36.4x24.4x2.0 |
『訓蒙字会』は1527年(中宗22)に、通訳を担当した官僚の訳官、崔世珍(チェ・セジン、1468~1542)が編纂した子供向けの漢字学習書です。当時、漢字の学習に一般的に使われていた『千字文』と『類合』に抽象語が多いことを批判し、鳥・動物・草・木の名称のように具体的な物を指す字を中心に教育することを主張し、編纂したものです。『訓蒙字会』は上・中・下3券1冊で各券にそれぞれ1、120字ずつ総3,360字を韻を合わせて収録しました。3,360個の漢字について各字ごとにハングルで意味と音、注釈を書き記しています。意味と音はあらゆる漢字に全部ありますが、注釈は全体の漢字の70%ぐらいだけついています。この本の巻頭には「訓蒙字会引」と「凡例」が掲載されています。そのうち、「凡例」の最後には当時のハングルの体系と用法に関する簡略な説明である'諺文字母'と'平上去入定位之圖'が付されていますが、漢字を利用して各字の発音を表しているのがまるでその文字の名称のように定着し、今日でも依然として使われています。平上去入定位之圖は声調に関する補完説明をしたものです。